ホンモノの洋服。偽りの洋服など存在はしないのだが、この言葉が何を指すかはこのLimited Storeに足を運ぶと答えが見つかるかもしれない。

今年8月にオープンした下北沢の『SHINO』。店内に整然と並べられているのはオーナー・小川雄大氏の審美眼に触れた古着たちだ。しかし今週末はその古着たちは一旦姿を消し、12/10~12の3日間限定でLimited Storeがオープンする。ディレクターはUNUSEDの活動後に数々のブランドをディレクションし、フリーランスデザイナーなど様々なシーンで活躍するii_iiiiiiii。ホンモノの洋服の答えが見つかるかも知れないのがそう、このLimited Storeだ。

ファッション界での活躍から分かる通り、ii_iiiiiiiiの類稀なるセンスと洋服への探究心は関係者から厚く支持されている。今回のLimited Storeはii_iiiiiiiiが過去にデザインサンプルとして仕入れたものや、私物のヴィンテージからメゾンの古着、またレアスニーカーまで150以上ものアイテムが並ぶという、ファッションフリーク垂涎の内容になっている。

また、ファッションは洋服だけではなく、カルチャーも重要なファクターだ。今回は、新中野の花屋『LOVE LETTER』が空間演出を担当。SHINOのシンプルな空間には通づるものがあり、LOVE LETTERが手掛ける演出にも注目したい。また、関係者限定ではあるが下北沢のミュージックバー『mou』がワインをサーブ。ii_iiiiiiiiがセレクトするナチュラルワインを振る舞うという。

”ファッション”という広義の要素と時代やカルチャー、持つ人のアイデンティティなどのストーリーを持つものが、ホンモノの洋服と言えるのではないか。この3日間はそんな洋服に触れることができる貴重な機会だ。見逃すわけにはいかない。

<LOOK>
Styling：Masaya Tokushige(@ii_iiiiiiii)
Photograph：Yutaro Tagawa(@tgwman)
Model：Lennart Funk(@fenlenderbenutzername)

<問い合わせ先>
SHINO (@shino_clothing_store)
東京都世田谷区北沢2-40-18
12:00~20:00