テリー中尾
クリーニング店『WARDROBE TREATMENT』店長/大の古着マニア
生粋の古着フリーク。十数年のアパレル勤務経験を経て、
2018年より、目黒区青葉台のクリーニング店『WARDROBE TREATMENT』の店長に。
FEATURE
2021.11.5
寝ても覚めても、古着好き。「三度の飯より……」なんて言うと少しばかり言い過ぎかもしれないが、正直なことを言えば、ほとんど過言ではないような気も……。この特集では、OUTSTANDING編集部きっての “古着フリーク” テリー中尾が、都内(ゆくゆくは都外も?)の古着屋さんを巡る「ぶらり古着屋探訪の旅」をお届け。
今回訪れたのは、渋谷は道玄坂一丁目に位置する『SUPER LOVE MARKET』、同じく渋谷・神南の『_&Co.』、下北沢と三軒茶屋を繋ぐ “茶沢通り” に位置する『mu』の三店舗だ。それぞれのお店が持つこだわりやムードなどを、各店主へのインタビューを通じてぜひ楽しんでみよう。
渋谷マークシティの裏あたり、数々の飲食店に囲まれた地で営業を続ける『SUPER LOVE MARKET』。洋服屋のメインストリートとはなかなか言いにくいこの地に同店がオープンしたのは、2021年7月末のことだという。店主の安井氏に、このお店のこだわりを伺った。
中尾:今日はよろしくお願いします。
安井:こちらこそよろしくお願いします。
中尾:それにしてもかなり変わった場所にオープンされたんですね(笑)。
安井:目の前にラーメン屋がある古着屋、相当珍しいですよね(笑)。
中尾:なんとなく、大阪の東心斎橋のような雰囲気があって面白いなぁと思います。安井さんは元々、大阪の『CHAPPIE(チャッピー)』ご出身ですよね?
安井:そうですね。2018年に前職のお店が原宿にお店をオープンすることになり、そのタイミングで僕も上京してきました。
中尾:アイテムを見るに、ちょっとヨーロッパっぽい雰囲気を感じます。セレクトのこだわりはどのような点なのでしょうか?
安井:買い付けは、アメリカへ行っていますね。ぱっと見はヨーロッパっぽいかもしれないけれど。「THE アメカジ!」のようなテイストのものは選ばないようにしています。また、量販されたような服を選ぶことはなく、いわば “一筋縄ではいかない服” を選びたいと思っているんです。
中尾:たしかに、全然一筋縄ではいかない……(笑)。
安井:「ビッグサイズのサイズ10号」のようなものも買っていないですね。“ただのデカい服” ではつまらないなぁ、って。デザインとしてビッグサイズであれば良いんですが、単純に「大きいだけのもの」は、積極的に提案しないようにしています。年代としても、1970年代のものから2000年代のものまで、幅広いジャンルのアイテムを取り扱っていきたいと思っています。
中尾:お客さんの層としては、どういった年代の方が多いのでしょうか?
安井:20代後半から30代前半の方が多く来てくれますね。スタイリストの方もリースで来てくださったり、オープンしてからまだ日は浅いですが、ありがたくもさまざまな方に楽しんでいただけています。常に200点ほどの洋服を並べるようにしていて、割合としては「メンズ4:レディース6」のイメージでアイテムを用意しています。
中尾:買い付け自体は、どういったところに行かれているんですか?
安井:遺品セールだったり、スリフトだったり、アウトレットだったり。本当にさまざまな場所で買い付けしていますよ。新型コロナウイルスの感染拡大もありましたが、奇しくも7月末のオープン前に買い付けへ行くことができて。ラッキーだったなぁと思いますし、今年もう一度ぐらいは行けたら良いなぁと考えています。いつ来ていただいても面白い店としてありたいですね。
スタイリスト安部:個性的なアイテムを揃えるsuperlovemarketのアイテムから、モノトーンで上品かつ、古着の面白さを際立たせるスタイリングに。レザーのハーレーダビットソンのキャップとホワイトのスウェットパンツのロゴと刺繍でストリート感を演出したスタイルに仕上げた。
赤黒ナイロンコート ¥13,090-(税込)
“80S ラバー×ナイロンのおそらくレインコート。
本気の雨具でもなく、「ファッション要素を少し組み込んでみました」的アイテム”
jersey set up ¥14,190-(税込)
“80S〜90S、当時のテニス用に作られたウォームアップジャージ。
おそらく当時の最先端技術が用いられていたであろう日本製のこちら。
他社製品との違いを明らかに狙って打ち出した様なデザインは、
スポーティーな印象もあまり受けないアイテムです”
Hand paint jacket ¥36,190-(税込)
“これぞ古着!な、まさに1点物。
完全に個人の趣味嗜好爆発!
うまく自分のファッションに取り入れたいアイテム”
—
SUPER LOVE MARKET
住所:東京都渋谷区道玄坂1-6-3 山路ビル3F
時間:13:00-20:00
渋谷区・神南。多くのアパレルショップが並ぶこの地に、2021年には創業8年目を迎えたという古着屋『_&Co.』がある。店内のシックなムードとは裏腹に、終始和やかな雰囲気でお店について話してくださった店主の野澤氏より、お店について伺った。
中尾:今日はよろしくお願いします!
野澤:よろしくお願いします。ヘラヘラ喋っちゃうけど、大丈夫かな(笑)。
中尾:むしろその方が良いです(笑)。_&Co. さんは、2014年にオープンしたお店ですよね。ずっと変わらず神南でお店を続けられているんですか?
野澤:ずっと変わらず、ですね。お店としては2021年でオープン8年目になるのですが、オープン当初に高校生だった子なんかが今や社会人になっていて。懐かしい顔ぶれがお店へ遊びに来てくれては買い物をして行ってくれるのを見ると、なかなか感慨深いものがありますね。
中尾:お店のこだわりとしては、どういったものがありますか?
野澤:正直なことを言うと、あんまり無いんですよね(笑)。もともと『DAMAGEDONE』という古着屋で働いていたり、スニーカーを主とした古着屋の『WARP』で働いていたりと、古着畑出身ではあるのですが、お客さんからは『モードな店だよね』と言ってもらうことが多くて。
野澤:『MIDWEST』で働いていた頃の雰囲気が残っているのかなぁと思ったりもしますね。ただ、「これ!」といったこだわりは無く、とにかく自分が好きなものを置くようにしていて。気付いたらこうなった、という方が正しいかもしれません。とにかくニッチなものばかりなので、お客さんから『いや、狙う層狭すぎるでしょ!』と笑われたりなんかも(笑)。
中尾:僕みたいなのが簡単に足を踏み入れてはならないような(笑)。
野澤:なんてこと言うんですか(笑)。でも、たしかにジーンズやネルシャツのような「THE 古着!」のようなアイテムは少ないので、そう思っているお客さんも一定数いるような気はしています。比較的綺麗な印象の洋服が多いですし、ね。
中尾:代々木上原にはレディースのアイテムを取り扱う姉妹店もあるんですよね?
野澤:そうですね! 『ARCHWAY』という名前のお店で、2018年にオープンしました。そちらには、レディースアイテムの他にも、生活雑貨や家具なども揃えていて。海外のフリーマーケットのように、お宝探しをしているような感覚でお買い物を楽しんでいただけたらなぁと思っています。そちらにもぜひお越しいただきたいですね。
スタイリスト安部:オーバーサイズながら、トレンドカラーのグリーンを中心にモードなスタイリング。着回しに活躍しそうなビッグシルエットのニットベストで尖りすぎないように野暮ったさも加えた。足元のスウェードのウエスタンブーツにも注目。
no-collar jacket ¥17,380-(税込)
“通常のジャケットに用いられるラペルがなく、
程良い緊張感をまとっている。
日常的に着やすいリアルなジャケット”
stand collar long coat ¥28,380-(税込)
“襟、ガンパッチのデザイン、柔らかいポリエステル素材だからこそ生まれる生地のドレープ感。
古着でありながら、どこかデザイナーズブランドのような表情が魅力的なロングコート。
間違いなくコーディネートの主役となる1枚”
70’s setup ¥33,000-(税込)
“何色⁇と表現したら良いか分からない繊細な色が魅力的なsetup。
70’sならではのスリムなジャケットとフレアパンツ。
現在のgucciを彷彿とさせるファッション性の強いアイテム”
—
_&Co.
住所:東京都渋谷区 神南1-14-8 南部ビル303
電話:03-6416-9142
最後に訪れたのは、古着の聖地・下北沢と三軒茶屋とを結ぶ “茶沢通り” にある古着屋『mu』。老舗の魚屋さんの隣(!)に位置する、なかなか珍しい立地の同店の店主・貴志さんにお話を伺っていく。
中尾:今日はどうぞよろしくお願いします! 貴志さんは、高円寺の古着屋さん『MECHA(メチャ)』のご出身なんですね。
貴志:そうです、元はブランドで働いていたのですが、前職はMECHAで。辞めてからすぐにこのお店をオープンしました。
中尾:取り扱っているアイテムのテイストとしては、どういったものになるのでしょうか?
貴志:あまりテーマを決めて買い付けに行くことはないんですが、自身、軍モノやパタゴニアの古着がすごく好きで。「通の方にわかってもらえるセレクト」は心掛けていることのひとつですかね。
中尾:お店の立地として、なぜ下北沢を選ばれたんですか?
貴志:特別な理由は無いですね。前職を離れてからすぐにお店をオープンしたかったので、とにかくその時に募集している物件で。僕、実はあんまり下北沢が好きじゃないんですよ。
中尾:え、好きじゃない……(笑)?
貴志:思い入れも特に無いし、なんならこの街、嫌いです(笑)。好きな古着屋である『FILM』と『hickory』が近所にあるのはすごく嬉しいし、その二店の近くにオープンできたことはとても嬉しいんですけどね。「とにかく空いている物件で」と思い、ここにオープンすることを決めました。
中尾:なるほど……。ちょっとびっくりしちゃいました(笑)。お客さんの層としては、どういった方が多いですか?
貴志:若い方はあまり来られなく、30代ぐらいの方が多い印象です。MECHAの頃のお客さんが遊びに来てくれたりもしますね。当時の繋がりがあっての今だなぁと感じますし、懐かしい顔を見られるのはありがたいことだなぁと思います。まさに先ほど話した「通の方にわかってもらえる」ということがもっとも大切なので、これからもずっとそうありたいですね。
スタイリスト安部:「The アウトスタンディング!」的な解釈のスタイリング。レザーパンツを主役に、蛍光グリーンのGAPのプルオーバーブルゾンとヘアバンドでロックな雰囲気を漂わせたアウトドアスタイルに。レザーパンツはトミーフィルフィガーなのが驚きの古着ならではのスタイリング。
エクアドルニット
“たっぷりとした生地が楽しい。
少し大きめに着てみるのが良さそう”
渋いライトアウター
“50, 60年代のジャケット。
斜めに入ったラインが渋さを増していて素敵。
少しだけ寒い日のライトアウターとして”
抜染のネコ柄長袖Tシャツ
“シングルステッチに抜染と、良いところだらけのTシャツ。
ネコの表情が完璧だと思います。これはかなり可愛い”
—
mu
住所:東京都世田谷区代沢5-9-12
電話:050-1529-4690
オンラインショップ:https://mutyazawast.thebase.in/
テリー中尾
クリーニング店『WARDROBE TREATMENT』店長/大の古着マニア
生粋の古着フリーク。十数年のアパレル勤務経験を経て、
2018年より、目黒区青葉台のクリーニング店『WARDROBE TREATMENT』の店長に。
NEWS
2022.3.25
ニューヨークを代表するグラフィックアーティスト、FUTURAとのコラボレーションブーツを発表したDr. Martens。 発売前日の2月25日には、表参道・Dr. Martens SHOWROOM TYOにて、その誕生を祝うパーティーが開かれた。そこに訪れたファッション関係者をキャッチ!
パーティーでは、ラッパーのアナーキーのスペシャルライブパフォーマンスも実施。
SHOKIさん/美容師
【Instagram】
@shokisuzuki
【コメント】
昔から大好きなFUTURAとのコラボレーションは激アツ! 絶対にGETしたいです。
江川“YOPPI”芳文さん/Hombre Niño ディレクター
【Instagram】
@yoshifumiegawa
【コメント】
1460 FUTURA EMB 8 ホール ブーツの刺繍が良いと思います。
DAIDAIさん/PALEDUSKギター(左) AITOさん/PALEDUSKボーカル(右)
【Instagram】
@ daidai_paledusk
@kaito_paledusk
【コメント】
Dr.Martens SHOWROOM TYOの音が良いし、ケータリングの食事も美味しくて、最高のイベントです。(DAIDAIさん)
ファッションや音楽、アートなどのカルチャーを通じて、人がリンクする空間が楽しいです。(KAITOさん)
Kazaneさん/フリースタイルフットボーラー(左) Kengoさん/フリースタイルバスケットボーラー(右)
【Instagram】
@kazaneflowerboy
@ken5_fsbb
【コメント】
Dr.Martensが大好きです。今回のFUTURA LABORATORIESも、期待を裏切らないコラボレーションでした。(Kazaneさん)
Dr.Martens SHOWROOM TYOでは、コラボレーションのアーカイブが見られるのがいいですね。(Kengoさん)
Mikitoさん/古着屋スタッフ(左)
多田晴哉さん/モデル(右)
【Instagram】
@mikito.m_777
@ilac_acael
【コメント】
Dr.Martens SHOWROOM TYOに来ると、Dr.Martensが欲しくなります。音も良くて、カッコいいショップです。(Mikitoさん)
さまざまなブランドとコラボレーションしたモデルを見れたのがよかったです。全部見え方が違っていて、カッコいい。(多田晴哉さん)
SIVAさん/MUZEディレクター・デザイナー
【Instagram】
@siva0516
【コメント】
昔からFUTURAが好きなので、嬉しいコラボレーションです。あのフォントを刺繍で表現しているのがいいですね
小木“Poggy”基史さん
【Instagram】
@poggytheman
【コメント】
Dr.Martens SHOWROOM TYOは、ショップでありながらカルチャーを発信する貴重な場所でもあると思います。M&M Custom Performanceが手掛けた内装がカッコいいです
NEWS
2022.2.7
藤原ヒロシと高木完による伝説のユニット「TINY PANX」。 80年代、ヒップホップの黎明期に誕生したこのユニットに当webの編集長を務めるデッツ松田を加えた3人が書籍のクラウドファンディングを開始した。1977-1990年の東京クラブシーンやファッションシーンを3人の鼎談によって回顧する1冊は、ファン垂涎の的となりそうだ。 書籍は、このクラウドファンディングのみの特製ダイヤリーカバー。 リターンアイテムも、フラグメントデザインが手掛けたTシャツやフーディー、さらには「LAST ORGY」(ファーストテイク)の7インチアナログ盤と豪華かつこのクラファンでしか手に入らないモノが用意されている。 このクラウドファンディングは、2022年2月7日から4月8日まで。詳細は、motion galleryのクラウドファンページで確認すべし! 【URL】 https://motion-gallery.net/projects/TINYPANX1
FEATURE
2022.2.15
「今」の生き方を表現するシンボリックな存在にフォーカスし、その人のワードローブを公開する特集【THE SETTERS】。普段は見ることができないプライベートに迫り、クリエイティブに富んだ世界観や独自の視点からセレクトされたファッションアイテムをメンテナンス方法を交えて紹介する。Vol.2はブランド運営、ライター、スタイリスト、ポッドキャスター等の様々な顔を持つTHE SETTERS、庄村聡泰氏のクローゼットをフィーチャーする。 ITEM1 “SNACK NGL” TUGI FLEECE ZIP BZ 初見で記憶に刻まれる強烈なインパクトを残すフリースブルゾンは、庄村さんが仲間たちと展開しているライフスタイル提案型ファッションスナック“SNACK NGL”のもの。このフリースはブランド第一号の記念すべきモデルだ。様々なブランドのフリースを継ぎ接ぎにして作られるこのモデルの名前は『TUGI』。SNACK NGLのシグネチャー的存在だ。「ファッションって本来なんでもOKのはずなのに、それがいざ仕事になると色んな力が働いて自由度が極端に狭まってしまう。SNACK NGLの仲間の前職も例に漏れずそうだったので、だからこの際、自分たちがやるなら一回好き勝手にやってみよう!を形にした結果のアイテムです。単純にカッコよく着たいですよね、洋服は」。継ぎ接ぎで作られているアイテムなので同じものは1つとして無い。既製品に飽きている人に俄然オススメのフリースだ。 ITEM2 “Lewis Leathers” Leather Blouson 取材当日の庄村さんはLewis Leathersを着て登場してくれた。この眩いイエローのレザーブルゾンを着こなせる人はそういないだろう。コンディションがかなり良く、スタイルにかなり馴染んでいたのでオーダーかと思いきや、古着で買ったものとのこと。特に思い入れが深い洋服で「庄村聡泰の一張羅を見せてください、と言われたらこのLewis Leathersを出します。サニーイエロー、この色が僕の一番好きな色なんです。特にLewis Leathersのサニーイエローが一番好きで、自分が単独で雑誌の表紙を飾る機会があったときにしらみつぶしに探して買ったものなんです。サニーイエロー好きが高じて自分のドラムセットを全部この色に塗ってもらいました」。この色が好きになった理由を聞くと中学時代にルーツがあった。その話が気になる方はSNACK NGLのポップアップで直接本人に聞いてみるのもいいだろう。 ITEM3 “SNACK NGL” Reversible Leather Jacket このレザージャケットは庄村さんが主な監修をして形になったSNACK NGLのもの(SNACK NGLの形態は後述するインタビューをご覧ください)。前述したLewis Leathersは合計で10着以上持っているほど、レザーに精通している庄村さんならではのディテールが散りばめられている。「スムースレザーとスエードのコンビなんですが、敢えてスムースの裏にスエードがくるように生地を作ってもらいました。ディアスキンのようなしなやかな着心地はクセになります。リバーシブルなんですが、移染するかもしれませんね。けど、コレでいいと思います。それはそれで味になるし、最初に予め説明すればいいだけの話ですから。大手じゃ絶対真似できないですよね(笑)」。庄村さんのファッション感は思春期に自由に洋服を楽しんでいた遊び心、ファッションの醍醐味を思い出させてくれる。 ITEM4 “SNACK NGL” Military Liner Vest ミリタリーのライナーベストをSNACK NGLの『TUGI』に昇華させたアイテム。もちろんインナーとしても使えるが、庄村さんは一張羅のLewis Leathersの上に羽織ったスタイリングを提案してくれた。「身幅と袖周りを結構広く取っているのでコーディネートで遊べるベストなんです。今はLewis Leathersの上に着ていますが、チェスターコートやテック系アウターの上に着ても面白いですよ。冬のコーディネートはアウターの色の単色になりがちなのでアクセントにいいんじゃないですかね。僕のイチオシはTHE NORTH FACEのバルトロです!バルトロの上に重ねている人なんて見たことないじゃ無いですか?もしバルトロ持っていたら試してもらいたいですね」 ITEM5 “GUCCI” Clutch Bag 柄、ブランドともに持つものを選ぶクラッチバッグだが庄村さんには抜群にフィット。特別な思い入れがあるこのバッグは「Alexandosのメンバー全員がお金を出し合って買ってくれた誕生日プレゼントです。かなり難しい柄なんですがメンバーが、サトヤスならきっと似合うだろ、って選んでくれました。その気持ちはすごい嬉しいですね。かなり使い込みましたよ。ここまで使い込んだら傷だなんだ、ってあまり気にしないですけど、最初に傷が入ったときはめちゃくちゃ気にしましたね(笑)。普段は財布、スマホ、タバコ、AirPodsを入れています」。Lewis Leathers 、GUCCIのバッグともにノーメンテナンスなのに状態が良い。ファッションアイテムの寿命を伸ばすのはメンテナンスも方法のひとつだが、普段の扱い方が最も大切な方法なのかもしれない。 ITEM6 CHROME HEART favorite accessories ウォレットチェーン、リング、ネックレス、ベルトはCHROME HEARTSのもの。取材当日は片手に集中していたが、両手全て埋まるほどのシルバーアクセを持っている。「シルバーアクセが好きになった理由の一番はヴィジュアル系バンドですね。今も変わってないのですが、中学生の頃からヴィジュアル系バンドが大好きで。今じゃほとんど見なくなりましたけど、昔ってアクセサリー雑誌って色々あったじゃないですか?ああいうのを読み込んでいくとヴィジュアル系バンドの人が出ていて、その人たちがジャラジャラ付けているわけですよ。未だにそれに倣って僕もジャラジャラ付けています」。 INTERVIEW ―自己紹介と、庄村さんが仲間と運営しているSNACK NGLのことについて聞かせてください 「元々Alexandrosのドラムを担当していました。局所性ジストニア、僕の場合はドラムだけが叩けなくなるという病気を患ってしまい、それを理由にバンドを勇退しました。それまで忙しくしていたので、勇退後はありとあらゆる友人が飲みに連れて行ってくれて…。その中の一人が今やっているプロジェクト、SNACK NGLのメンバーの有本くん(ファッションスタイリスト)でした。元々の友人なので洋服の話は昔からよくしていたんですけど、彼とは洋服の辿ってきた道筋が全然違ったんです。僕はマルイからスタートしてエディ・スリマン台頭の時代をスキニーなスタイリングで謳歌し、30代に入ってストリート、っていう流れなんですけど彼は裏原から入っているのでまるで違う。けど同じ感じで話ができるわけですよ。それって面白いね、ってなって仲間に呼んでくれたのはSNACK NGLの始まりですね」 ―そのSNACK NGLですが、どういうブランドなのでしょうか? 「自分たちが40歳に差し掛かった時に、幸い手に職が1つでは無い仲間たちが集まって、その中の1つくらい趣味に全振りしてみようよ!ってずっと好きだった洋服をスーパー不真面目に定義してみよう、このご時世マジメぶったら終わりだよね、って感じでスタートしたブランドです。物づくりに関してはもちろん、真面目にやっていますよ(笑)。チームは4人でやっていますが、デザイナーは明確じゃないです。お酒の場でみんなでイメージを話して、できる人がそれを請け負うって感じですね。コンセプトを固めていないので、それはダメあればダメっていうのは基本的にはありません。全国津々浦々のスナックを間借りしながら期間限定でお店をオープンし、洋服を売っています」 ―たくさん洋服をお持ちだと思いますが、どれくらいの量の洋服を持っていますか?そして処分はどのようにしていますか? 「1,2,3…いーっぱい!(笑)。居住空間より広いスペースを衣装部屋にしているくらいです。スタイリングの仕事はほぼ自分の洋服で賄っていけるほど、洋服はたくさん持っていますね。こうなるとさすがに処分しないわけにはいかないので古着屋さんや友人に売ったりはしています。世の中的には断捨離、ミニマリストが持て囃されていますが、物持ちの自分からすると将来的にボケ無いのは物持ちだぞ、って言いたいです(笑)。毎日何を着ていくか、何を使うか考えますからね。ミニマリストには憧れはありますが、こういう考えもあっていいんじゃ無いかとも思います」 ―ファッションの情報はどこで手に入れているか? 「今は情報が氾濫しすぎちゃってるので熱心には追っていません。今までの溜め込んだ知識を発展させたりしています。SNACK NGLの他のメンバーから得られる情報の方が今は楽しいですね。SNSよりも自分に近くてリアルな情報が多いので交友関係からの情報が今は一番多いです」 ―最後に、洋服やファッションアイテムのメンテナンス方法を教えてください 「正直、こだわったメンテナンスはしていません。メゾンブランドのシャツなんかも自分のジャッジで普通に洗濯機で洗っています。メンテナンスをしようと思うとキリがなくなっちゃうと思うんです。シルバーアクセも同様。普通に使っていく中での経年変化で白茶けていく感じも嫌いじゃないんです。友人まわりではポリッシュしないと気が済まないっていう人もいますけど、この辺は本当に好みだと思います。シルバーアクセ好きの人は帰宅して全部外して、それをメンテナンスしている時が1日をリセットしている瞬間だ、という人もいるくらいですからね。けれど自分はその域まではまだ達していません。何かのきっかけでこだわり始めるかもしれませんけどね」 SHOOTING LOCATION : WARDROBE TREATMENT https://aobadai.wardrobetreatment.jp/ 究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
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