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2022.9.26

あの頃の記憶は、あやふやな境界だけを残す。坂内拓氏の個展『border』が中目黒・dessinで開催中
イラストレーターの坂内拓氏が、中目黒の古書店『dessin』にて、展覧会を開催している。タイトルは『border』。以下は、同氏によって書かれたステートメント。 border:境界、縁、国境

混ざりあう色相、曖昧になるライン。
あのとき映った記憶はあやふやな境界だけを残している。

切り絵による鮮明な表現とは違うアプローチで情景を描きました。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
どうぞよろしくお願いいたします。 コラージュ作品をメインに、広告、書籍や雑誌、音楽分野のさまざまなアートワークに携わっている坂内氏。日常のなにげない風景を叙情的に捉え、そこにふくらかな “余白” や “余地” を残しつつ、物語的に絵を紡ぐイラストレーターである。 そんな彼が表現する、『border(境界)』。切り絵の手法を中心に製作活動をおこなってきた彼が、これまでにない、新たな表現にチャレンジしたと捉えられるような作品群たち。ぜひとも注目していただきたい。 きっぱりと言い切られた言葉だけが、きっぱりと定められたルールだけが、さっぱりわかりやすく切り取られた情報だけが、全てだろうか。本当にそうなのだろうか。淡くぼんやりと灯る火のような、ゆらり揺らぐもの、それが “記憶” であろうが、他の何であろうが、確かにそれは存在しているだろう。 いま一度、その存在を確かめてみたい。あやふやで、ぼんやりとしていて、それでも確かに在るもの。それらに、あらためて触れてみたい。ふと感じる何かが、きっとあるはずだ。 坂内拓「border」
会場:デッサン | dessin
会期:2022年9月17日(土)〜10月2日(日)
時間:13:00-18:00(火曜休み)
入場:無料
https://dessinweb.jp/hpgen/HPB/entries/149.html

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