MY SPACE

 

LIFESTYLE

2021.6.22

MY SPACE vol.6
デザイナーの自邸。モルタルが生み出すミニマルな美。寺田泰(インテリアデザイナー)
家のお気に入りのスポットを自撮り写真とともに紹介いただくコーナー。今回は、Vol.3で登場いただいた戸簾俊広さんのご紹介で、インテリアデザイナーの寺田泰さん。「モノがない中での豊かな暮らし」をテーマに、居住空間をデザインしている寺田さんだからこそ実現できるシンプリシティ極まる空間美。自邸のデザイン全体に宿る空気感、真似してみたい。 Text by ERI KOIZUMI キッチン もともと人工大理石でつくられた既存のキッチンをモルタル素材で塗り囲むことでシンプルな塊として見せています。これは、左官職人の友人が愛をこめて作業してくれました。 水栓タップは水道水と浄水が同じタップから出るシンプルなデザイン。クリンスイとグローエがコラボしたモデルを選びました。ガスコンロは業務用のようにも見えるノーリツのプラスDOです。   ダイニング キッチンのモルタル色から部屋全体も同じグレーにすることでよりシンプルな印象に。キッチンで選んでいるモルタル色と同じグレーを部屋全体に施すことでよりシンプルな印象を与えています。テーブルは以前に妻と始めた食堂(湯島食堂)で使っていたテーブルをそのまま持ってきて使っています。使えるものはできる限り大切に使って、長生きしてもらっています。大人用の椅子も妻が一人暮らしをしている時から使っているので、15年選手です。   バスルーム 同じくモルタルで床壁天井を塗り囲っています。使う素材を減らすことでよりシンプルな生活スタイルになります。 キッチン同様バスルームもモルタルで全てを塗り囲っています。玄関からつながるバスルームなので海から全身濡れて帰ってきても家の中を汚さずにお風呂に直行できる動線にしました。
 

LIFESTYLE

2021.6.14

MY SPACE vol.5
雄大な自然と、敬愛するクリエイターの作品とともに柿本ケンサク ( 映像作家・写真家)
家のお気に入りスポットを自撮り写真とともに紹介いただくコーナー。今回は、vol.2でご登場いただいたSumallyの山本憲資さんからのご紹介で、映像作家・写真家の柿本ケンサクさん。都内マンション、部屋にもベランダにも様々な緑が溢れる空間。柿本さんの類い稀かつマルチな才能を育む部屋には、いったい何が置いてあるのだろう。 Text by ERI KOIZUMI 写真家、操上和美さんが撮影したロバート・フランクのポートレイト。操上さんご自身からロバートとの交流、旅の話しをお伺いしたことがあり、二人の友情、その旅の静かで、和やかで、それでいてクリエイティビティに溢れた空気感を自分の人生にも取り込みたくて、家に飾りたいと思いました。ずっと操上さんの作品を欲しいと思っていたので凄く良いタイミングでした。 ダイニングテーブルは「alcarol (アルカロール)」。世界遺産ドロミテ山の低層で眠っていた苔をまとった木材を使用したダイニングテーブルです。森の木は計画的に伐採されて木材になりますが、その中で製材には適さずに放置され積み重なった木材に新たな生命である苔が生える。その新しい生命を産み出した水に近い素材“樹脂”でプロダクトとして形成することにより、森の中で眠っていた素材本来の姿を美しいままの状態でキープしています。大自然の雄大な時の流れを、まるで生きたまま閉じ込めたようなテーブルが、自分にとっての写真に時間を閉じ込める作業に近いな、と共感を得て購入しました。 「c:hord hayama」で購入したオーバーダイのラグは、ビンテージのペルシャラグに天然染料による後染め加工を施して、伝統的な手織りの良さを残しながら、新しい姿に再生させたものです。 椅子が好きで、1脚ずつ異なるデザイン、デザイナーのものを使っています。写真に写っているのはジャン・プルーヴェのスタンダードチェア、ピエール・ガーリッシュのチューリッフプチェア、コルビジェのLC14 スツールです。コルビジェのスツールは撮影業界でいう箱ウマ(被写体を置いたり、踏み台に使ったりと様々な使い道)の形をしていて、僕の職業柄、そこもポイントです。部屋に植物を沢山置いているので、椅子も木を使ったモデルを好んで集めています。 ガラスのキャビネットはお気に入りアイテムを置いています。カメラやアート、写真集や本、腕時計なども本棚とは別に厳選したスタメンを入れています。はみ出してきていますけどね。
 

LIFESTYLE

2021.6.7

MY SPACE vol.4
明るく開放感ある空間に映えるキャンバスアートたち井澤卓 ( & Supply inc. CEO)
家のお気に入りのスポットを自撮り写真とともに紹介いただくコーナー。Vol.1で登場のKC watanabeさんにご紹介いただいたのは、空間やグラフィックのデザインを手掛けるクリエイティブ集団& Supply inc. CEOの井澤卓さん。開放感ある空間にカラフルなキャンバスアートが映える、印象的なインテリアです。 Text by ERI KOIZUMI 大きな窓が特徴のメゾネット物件。リビングエリアは吹き抜けになっていて、屋外のような開放感があります。日当たり抜群なので、毎朝気持ちよく一日を始めることができます。 キャンバスアートは自ら運営するホームグッズブランドMYTONEの作品。波をイメージし自らペイントしたアートワークを色違いで作成し空間のアクセントに。ウッドアートはアメリカのアーティストAleksandra Zeeの作品。7年程前に直接本人に連絡して、日本に送ってもらいました。 キャビネットと上に配置したオブジェとのバランスもいい、MYTONEのポスター。部屋には、国内外の好きなアーティストの作品や、自ら描いたアートワークやポスターを飾っています。 海外に良く行くので、アートやポスター、雑貨などは、旅先で買うことが多いです。せっかくの出会いなので、気に入ったものがあれば、スーツケースに入る限り買って持ち帰るようにしています。

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