FASHION
2022.4.28
Z世代からも絶大な支持を誇るアーティスト、VERDY氏。「Girls Don’t Cry」、「Wasted Youth」というストリートブランドを展開しつつ、最近ではカイカイキキギャラリーで個展を開催するなど、一段と注目を集める彼を招き、Dr. Martens SHOWROOM TYOのディレクター、ユアン・プレイフォードとともにドクターマーチンの魅力について語ってもらった。
Text by Detz Matsuda
Photo by Yoshimi Seida
「初めて買ったドクターマーチンは、中古の8ホールブーツでした」(VERDY)
ユアン・プレイフォード(以下、E)_まずは、Verdyさんとドクターマーチン の出会いを聞かせてもらえますか?
Verdy(以下、V)_僕、ハードコアパンクが好きだったんですよ。それで、大阪にいた時代にライブハウスとかに行くとボロボロになるまでドクターマーチンを履いているバンドの人とかいるじゃないですか。それを見て、「かっこいいな。僕も欲しいな」と思ってました。
その頃は10代でお金もあんまり持っていなかったから、古着屋さんで探しました。中古の8ホールブーツが僕が最初に買った1足ですね。
E_いい話ですね。他にもドクターマーチンの思い出などありますか?
V_うーん。そうですね。やはり、ドクターマーチンのイメージが強いのが(バウンティハンターの)ヒカルさんですかね。知り合ってから、ドクターマーチンについても、いろいろ教えてもらいました。
それと、東京に来てからしばらくして、妻がドクターマーチンで働き始めたんですね。彼女はもちろん、ドクターマーチンをよく履いていて「僕も新しいドクターマーチンが欲しいな」と思った時に、ちょうど今日履いてきたドクターマーチンとSUPREMEのコラボシューズが発売されたので購入しました。両方とも好きなブランドだったので、(僕には)ぴったりでしたね。
E_そのシューズは、発売されたの結構前ですよね?その頃は、まだそんなにコラボレーションもやってなくてそのあたりから他のブランドともコラボレーションをどんどん進めていった感じだと思います。
V_そうですよね。ミュージシャンやアーティストとのコラボは結構ありましたけど、他のブランドとのコラボレーションはそんなにやってなかった記憶です。
「好きな作家は、レイモンド・ペティボン」(VERDY)
E_このお店のコラボレーションタワーは今までの他ブランドとのコラボレーションのアーカイブを特別に集めた展示なのですが、ご覧になっていかがですか?
V_いやあ、もうすごく良いなあと思いましたね。「ディテールや素材などがこんな風になっているんだ」とか「こんなブランドとコラボしていたんだ」とか勉強になりますね(笑)。スニーカーだとリセールとかでも見る機会はあるけど、ドクターマーチン の過去のコラボレーションって、ネットの画像やインスタグラム以外で見ることもあまりないからこのコラボレーションタワーは本当にいいですね。
E_それと、ここのお店は僕が空間デザインを考えて、今座っているソファーやお店のディスプレーに使っている什器はM&Mとのコラボレーションで製作しました。
V_そうなんですね。空間がとてもいいですね。このお店は、コラボレーション以外に何を取り扱っているのですか?
E_コラボレーションの他に、MADE IN ENGLANDのクラフトマンシップのラインですね。あと、このお店ではギャラリースペースもあって様々なアーティストが作品と一緒に8ホールブーツにアートを施したアートブーツも展示しています。VERDYさんは、現在の肩書きはアーティストでいいんですか?
V_そうですね。昨年の12月にカイカイキキギャラリーで個展を開催して、そこで自分としてはアーティストとしてデビューしたと思っています。でも、グラフィックも洋服も作るし、映像作品に関わることもあるし、今までとやっていることは変わらないですけど。
E_リスペクトしているアーティストとかいますか?
V_今一番、影響を受けているのは、村上隆さんですね。アーティストとして作品を作るだけじゃなくて、その他にやらなくてはいけないことをたくさん教えてもらったりしています。
元々、昔から好きなアーティストでいうとレイモンド・ペティボンです。あのブラック・フラッグのレコードジャケットにも使われている作家ですね。いつか彼のオリジナルを手に入れられたらいいなと思ったりしますね。
「不変のスタンスは貫いて欲しい」(VERDY)
E_もし、VERDYさんがドクターマーチン のシューズを作るとしたらどういうものが出来る上がるのかな?
V_最近、僕はローファーがカッコいいなと思ってます。海外の友人たちも多いんですよ、ローファーを履いている人が。ドクターマーチンでいうと、PENTONってモデルですよね。何か作るとしたら、それがいいかなあw。
E_確かに、ここ2年はコラボレーションも3ホールや8ホールのブーツが多かったからもしローファーが出たら新鮮かもしれませんね。他のブランドのローファーよりも武骨で存在感があるんですよね。最後に、ドクターマーチンに期待することって何かあるでしょうか?
V_ドクターマーチンって、ファッションに興味がある人はみんな通ってきているじゃないですか。一度は、履いたことがあるみたいな。だから、コラボレーションのような新しいことをやりつつも、みんなが履いたことのあるベーシックなモデルもやり続けるという不変のスタイルは貫いて欲しいなと思います。僕にとっては、妻が一時期働いていたということもあるし、本当に思い入れの深いブランドですね、ドクターマーチンは。
E_今日は、いろいろな話が聞けて良かったです。ありがとうございました。
Dr. Martens SHOWROOM TYOの中央にそびえ立ち、一際目立つアーカイブタワー。過去にドクターマーチンが手掛けてきた他ブランドとの珠玉のコラボレーションモデルは、芸術品と言っても過言ではない。その一部を今回は紹介しよう。
◼︎RICK OWENS 「1460 BEX DS RO」
2021年の春にリリースされたリック・オウエンスとのコラボブーツは、奇抜なシューレースデザインが目を引く。トープカラーのスエードが採用されたアッパーといい、リック・オウエンスの世界観が具現化された1足。
◼︎RAF SIMONS 「1460 RAF SIMONS」
ニッケルリングを多数配置して、パンキッシュなデザインで2020年春に登場したのがこちらのブーツ。Dr.Martens ×Raf Simonsの両ロゴがブーツのカフ部分にエンボス加工されて施されている。
◼︎FRAGMENT 「HOLLINGBORN」
5ホールポストマンシューズ「HOLLINGBORN」の型をもとにパテントレザーで仕上げられた1足。藤原ヒロシ氏の卓越した審美眼的センスとDr.Martensの耐久性が融合されたまさに夢のようなシューズ。ヒールにはFRAGMENT DESIGNのロゴマークが型押しされている。2019年5月にリリース。
◼︎UNDERCOVER 「1460 UNDERCOVER」
「1460」8ホールブーツのアイコニックなシルエットに、UNDERCOVERの「THE NEW WORRIORS」コレクションの証として、ロゴが足首部分に刻印されたモデル。最初のドクターマーチンを製造した工場で伝統的な技術によって作られた逸品。2019年5月リリース。
◼︎YOHJI YAMAMOTO 「RAMGY YY GS CREEPER」
アッパー部分の編み込みが特徴的なクリーパーシューズ「ラムジー」。編み込み部分やシューレースをブラックで統一し、シューホールのトップのみをゴールドにするという洒落たデザインがYOHJI YAMAMOTO流。2018年1月リリース。
◼︎WTAPS 「1460 WTAPS WEBBING STRAP BOOT」
「1460」8ホールブーツのシューレースを廃し、ナイロンのバックルストラップを採用。大胆なデザインで両ブランドの個性を演出したブーツ。シルバーのスチールトゥには「WT」の文字が刻まれている。2020年11月リリース。
ドクターマーチン のコレクションの中でも、最高峰に位置づけられるのがこの「MADE IN ENGLAND」。ブランド発祥の地、英国ノーザンプトン州のウォラストン工場で熟練の職人たちによってハンドメイドで作られる高品質なシューズは履きこむほどに足に馴染む。
◼︎MADE IN ENGLAND ADRIAN BLACK & OXBLOOD
1980年代にデビューしたタッセルローファー「エイドリアン」。アッパー部分には上質なQUILONレザーを採用。ダブルタッセルとイエローのステッチがアクセントになった非常にスマートに履ける名品。
33,000円(税込)
◼︎MADE IN ENGLAND VINTAGE 1460 8-EYE BOOT
ドクターマーチン の代名詞ともいえる1460 8-EYE BOOT。発売当時のオリジナルブーツを忠実に再現したハンドメイドのビンテージモデルは、現在も当時と同じウォラストン工場で製造されている。サブカルチャーのアイコンであり、時代を超えて多種多様の人々に愛されるブーツの頂点。
36,300円(税込)
昨年、表参道にオープンしたドクターマーチン世界初のブランドコンセプトストア、Dr. Martens SHOWROOM TYO。そのオープンと同時に公開されたドキュメンタリー「JUKEVOX JOINTS」は90年代から2000年代初頭の裏原宿カルチャーを築いてきた人物たちが当時の原宿やドクターマーチンとの関わりを語る貴重な証言集となっている。
8つのエピソードを総集した完全版が2022年4月28日より公開される。この作品を制作スタッフとしても関わったOUTSTANDING-WEB編集長のデッツ松田が語る!
Dr. Martens JUKEVOX JOINTSというドキュメンタリームービーは実に貴重なアーカイブになっていると僕は思っています。90年代から2000年代初頭に隆盛を極めた裏原宿のストリートブランドカルチャー。それを作ってきたクリエイターたちとZ世代への橋渡しを担う新世代クリエイターらがDr. Martensとの出会いや原宿に対するそれぞれの思いを語る、今までになかったムービーです。
Dr. Martensの歴史や当時、原宿にいた僕たちですら知らなかった事実など興味深いお話がたくさん登場します。滝沢伸介や西山徹をはじめ、世界的なアーティストのフューチュラが語る裏原宿の原点や出会い、そして当時Wネームと言われていたコラボレーションカルチャーの源流など貴重な内容を知ることができます。
90年代から2000年代初頭に生まれた裏原宿のストリートブランドが日本だけではなく世界に影響を与え、そして現在でもZ世代が注目する理由とは何なのか?その手がかりが見つかるドキュメンタリーになっていると思います。
この公開を記念して、Dr. Martens SHOWROOM TYOでは作品の中で語られているコラボレーションをテーマに、ドクターマーチン・ロンドン本社から取り寄せた貴重なコラボレーションモデルのアーカイブを特別展示した「Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM」を同時開催。裏原宿カルチャーから生み出されたコラボレーションモデルをはじめ、世界的なコレクションブランドやストリートブランドなど数多くのモデルをギャラリースペースで見ることができます。是非、Dr. Martens JUKEVOX JOINTSと合わせて、楽しんでください。(OUTSTANDING-WEB編集長 デッツ松田)
Dr. Martens JUKEVOX JOINTS
出演者:滝沢伸介(NEIGHBORHOOD)西山徹(WTAPS)藤原ヒロシ(fragment design)
岩永ヒカル(BOUNTY HUNTER)江川“YOPPI”芳文(Hombre Nino)
Liu Kosugi(CosplayElectronic.org)ANI(スチャダラパー)SHINCO(スチャダラパー)
VERDY(アーティスト)BIM(CreativeDrugStore)オカモトレイジ(OKAMOTO’S)LICAXXX(DJ)
FUTURA(グラフィックアーティスト)TERRY JONES(I-D MAGAZINE FOUNDER)
MICHAEL KOPELMAN(GIMME FIVE FOUNDER)
(*敬称略・順不同)
ナビゲーター:高木完(MAJOR FORCE)
構成:デッツ松田(OUTSTANDING)
総合監督:TAKEI GOODMAN
[読者問い合わせ先]
Dr. Martens SHOWROOM TYO
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-2-28 1F
TEL:03-6746-4898
https://jp.drmartens.com/SHOWROOMTYO/JUKEVOX/
Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM
開催場所:Dr. Martens SHOWROOM TYO
会期:2022年4月28日(木)- 5月23日(月)
時間:12:00 – 19:00(火曜・水曜日 定休)
入場無料、展示しているアーカイブモデルの販売はございません、予めご了承ください。
FEATURE
2023.2.14
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH THiS MACHiNE KiLLS FASCiST T-SH
「THiS MACHiNE KiLLS FASCiST(この機械はファシストを死なせる)」フォークソングの父と呼ばれるWoody Guthrieが自らのギターに刻んでいる著名なメッセージだ。WoodyはBob Dylanが敬愛するアーティストのひとりで、反体制派としても知られている。そんな彼のメッセージをUREIのミキサーと共にプリントし、カルチャーをクロスオーバーさせるセンスには流石にシビれる。デザインギミックが秀逸な1枚だ。
m&m STAR T-SH
村上俊実が主宰する内装集団“M&M CUSTOM PERFORMANCE”。裏原を代表するショップ『NOWHERE』をはじめ、名だたるストリートブランドショップ、カフェなどの内装、家具デザインを手掛けている。このTシャツはアパレルライン“m&m”のもの。UNRIVALEDとのコラボレーションモデルなどは巷で出回っているが、READYMADEで販売されたこのTシャツはオリジナルの限定販売。滅多にお目にかかれない代物だ。
GOOD ENOUGH END RACISM 1991 T-SH
GOOD ENOUGHの象徴的なデザインのひとつと数えられるEND RACISM Tシャツ。近年ではInfinite Archivesとのコラボレーションで復刻されている。ディレクターの藤原ヒロシが海外で目の当たりにした警察の不当な行いがデザインソースになっている。ストレートに表現されていることからメッセージ性が強烈で、他のデザインと比較してもインパクトは群を抜く。発売から30年たった今でも無くならない、人類永遠のテーマだ。
ELECTRIC COTTAGE Shawn Stussy T-SH
Fragment Designの前身ブランドである“ELECTRIC COTTAGE”。ブランド設立前に藤原ヒロシが構えていた事務所はMacやターンテーブルなどのDJ機材など、当時としてはハイテクな機材に溢れていた。その事務所に来て中の様子を見たShawn Stussyが放った言葉が「ELECTRIC COTTAGE」。そのままブランド名に採用するところがまた、粋だ。象徴的なショーンフォントが使われていることからも両人の親交の深さが窺い知れる。
GOOD ENOUGH K2 SEXY DYNAMITE TOUR Staff T-SH
藤原ヒロシがプロデュースを務めていた伝説のアイドル、小泉今日子が1991年に回っていたSEXY DYNAMITE TOUR のスタッフTシャツ。もちろん非売品だ。当時、スタッフは多くいたのだろうがその割には現在でも球数はほとんど無く、滅多に市場に出回らない激レアものだ。裏原フリークやGOOD ENOUGHラバーはもちろんだが、キョンキョンファンも喉から手が出るほど欲しいことだろう。是非ともWORDROBE TREATMENTでご覧いただきたい。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
FEATURE
2022.12.26
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH Robert Indiana HOMMAGE T-SH
胸にプリントされた「GDEH」は、現代美術家・Robert Indianaが手がけた「LOVE」のオマージュモチーフ。2016年にMEDICOM TOYとのコラボレーションで復刻した「GDEH」ペーパーウェイトが記憶に新しいが、同モチーフのプリントTシャツは中古市場でもほとんど流通していないプレミアだ。ボディはHanesのBEEFY-Tで、初期のGOOD ENOUGHを象徴する織りネームが付属している。
KEITH HARING Skatebord T-SH
1986年、Keith Haringのグッズを販売する店舗『Pop Shop』がニューヨークにオープンした。その後、東京・青山にもPop Shopはオープンするのだが、このTシャツは1990年前後にニューヨークで発売されていたものだ。胸にプリントされているイラストはNew York City Skatebords,Inc.の依頼で描かれたスケートデザイン。このイラストがプリントされたデッキも実際に販売されていた。ちなみに、山梨の中村キース・ヘリング美術館では再現されたPop Shopを体験できる。
GOOD ENOUGH Record T-SH
GOOD ENOUGHのTシャツを色々と紹介してきたが、これは最も初期となるプリントTシャツ。当時はMacの普及がまだ進んでいない時代。PCに頼ることができず、Skate Thingが手作業の版下作りから制作したという、今では考えられない制作過程を経たアイテムだ。初期アイテムの象徴でもある五線譜ロゴが首後ろに、初期仕様の織りネームが左袖に配されている。所有者がかなり少なく、希少価値が高い逸品だ。
NIKE Jordan Jumpman T-SH
NIKEがMichael Jordanの才能に惚れ、初代エア・ジョーダンが発売されたのが1984年。その後、ジョーダン人気が海を渡り、日本に伝播して熱を帯びる90年代初頭より少し前に発売されていたのがこのJumpman Tシャツだ。NYで発売され、ショーツとのセットになっていたというこのTシャツはかなり珍しいJumpman単独のプリント。大抵は”JORDAN”や”AIR”の文字と共にプリントされているので、この単独プリントがどれほど珍しいかわかるだろう。
GOOD ENOUGH GDEH HEINOUSLY T-SH
1994年に発売されたSkate ThingイラストのTシャツ。復刻されるほどの人気を誇るが、復刻モデルとはデザインが異なるオリジナルパターンがこれだ。バックプリントの一部に「75」という数字が出てくるが、これはGOOD ENOUGHでよく使われている番号。アルファベット順で『G』が7番目、『E』が5番目なので、75は”G”OOD “E”NOUGHを指す。当時のファッション、アート、カルチャーではアメリカナイズドのものが多く、このイラストもFBIモチーフになっている。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
FEATURE
2022.11.4
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH Circle G T-SH
ブランドの活動が終わっても人気が衰えず、むしろプレミアが付き入手困難になっている元祖裏原系ブランド・GOOD ENOUGH。首元のネームを見ると、ブランドタグの後ろにMADE IN U.S.A.のHanesタグが。そう、これは初期モデルの証。ブランドスタート当初はHanesのボディを使用したショートスリーブ、ロングスリーブのサークルロゴTシャツがリリースされている。背中のSKATE THINGのハンドイラストは2022年の今になっても色褪せない。
NIKE MICHAEL JORDAN×SPIKE LEE
Do you know T-SH
1991年にSpike Leeが手がけたエアジョーダンのCM。白黒の画作りとブラウン管を彷彿とさせるSEがレトロと呼ぶにふさわしいCMだが、このTシャツはそのSpike Leeとアメリカ航空宇宙研究所の教授とのやりとりがプリントされている。バックプリントの内容はその2人がJordanを見上げていることから、想像に難く無いだろう。1990年前後にLAのナイキタウンで販売されていたエアジョーダンのこのTシャツはフリーク垂涎の逸品だ。
A BATHING APE Beethoven T-SH
先日、BAPEから復刻モデルが発売されたので見たことがある人も多いかもしれない。発売当初から人気があったことの裏付けなのだが、これは独特なボディカラーのオリジナル。前述のGOOD ENOUGH同様、このTシャツも他社製ボディが使われている。U.S.A.メイドのボディにMade In JapanのBAPE 2代目タグがついているのはご愛嬌。実はコレ、マンガ「ピーナッツ」に登場するベートベンを崇拝するキャラクター・シュローダーをオマージュしている。
A BATHING APE APE SHALL NEVER KILL APE T-SH
胸に刻まれている「APE SHALL NEVER KILL APE」が首元の初代タグにも刺繍されている。ところでこのワード、猿の惑星が元ネタなのはご存知だろうか。NIGO®︎が猿の惑星に着想を得てスタートしたのがA BATHING APEなのだが、このセリフをモチーフにしたものがいくつかリリースされていることからBAPEにとって重要なワードであることを物語っている。刺繍にTINY PUNKSのTシャツの技法を用いていることも味わい深い。
BRUCE WEBER let’s get lost T-SH
ドラッグに溺れながらも復活を果たした後、原因不明の転落で人生の幕を下ろしたジャズミュージシャンでシンガーのチェットベイカー。彼の自伝的映画「Let’s Get Lost」はアカデミー賞にノミネートされるほどに。この映画の監督をしたのがそう、ブルースウェーバーだ。現在、様々なブランドで彼の作品のTシャツがリリースされているが、これはオリジナル。今や手に触れることさえ難しいTシャツをぜひWARDROBE TREATMENTで直に感じてもらいたい。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
世田谷・奥沢より異彩を放つショップ VIVA STRANGE BOUTIQUE
街履きにも、もちろんスケートにも。『CHALLENGER × NB Numeric 440』がリリース!
Topologie初のフラグシップショップが、原宿にオープン。KOCHÉとのコラボスマホケースも!
濡れても平気。紐がなくたって平気。BEAMS × Clarks ORIGINALSの別注ワラビーブーツ
ミリタリーを思わせる、コヨーテの色味。BEAMS × GREGORYの名作が復刻!
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