Yuthanan(ユタナン)
フランス・パリ出身。4年前に来日し、現在は東京在住。
FEATURE
2021.9.6
「今」の生き方を表現するシンボリックな存在にフォーカスし、その人のワードローブを公開する特集【THE SETTERS】。普段は見ることができないプライベートに迫り、クリエイティブに富んだ世界観や独自の視点からセレクトされたファッションアイテムをメンテナンス方法を交えて紹介する。Vol.1はソーシャルメディア時代のTHE SETTERS、Yuthananのクローゼットをフィーチャーする。
まず最初はYuthanan自らディレクションしているブランド”Sillage”のオックスフォードシャツを紹介する。ビッグシルエットを好む彼らしいサイジングのシャツはSillageのファーストコレクションのもの。そして世界に一つだけの特別なものだ。その理由はシャツに描かれたイラストにある。元々無地だったシャツだが、リリースから1年後にYuthananは気分を変えるために盟友であるイラストレーター・依田直之にシャツへの直接ドローイングを依頼。その時Yuthananは動物にハマっていた時期で興味赴くままに動物を片っ端から描いてもらったのだとか。
「依田くんとはずっと仲良かったけれど彼の作品を持ったことがなかったんだ。作品として作ってもらったつもりだったけどすごい気に入っちゃったから自分で着るようになったんだ。彼を知ってもらうことにもつながるし、一石二鳥さ(笑)」
2つ目のアイテムはYuthananの友人が今年スタートしたブランド”BaeMa T BoA”のペアシャツ。ベースボールシャツに襟をつけた特徴的なデザインにYuthananのセンスが光る。ハンドソーイングならではの非対称性が柔和な印象を与えているが、これはYuthananの人間性を表しているように思える。
「フランスのモデルの友人がこのブランドのものを着ていて一目惚れしたんだ。日本人の友達も好んでオーダーしているよ。ちなみにこれはマイデザイン。このブランドはパーソナルオーダーなんだ。オーガニックコットン素材のリサイクルファブリックだから、ボタンにもリサイクルものをセレクトしたよ。環境や自然がテーマだからワッペンは大好きな動物にしたんだ。きっとこれから大きくなるブランドだと思うけど、こうやって新しいブランドを紹介してサポートすることも楽しんでいるよ」
カメラも仕事にしているYuthanan。このミリタリーベストを着るときはもっぱら仕事の時でコーディネートもほぼ変わらない。所謂、作業着だ。こんなシャレた作業着であれば誰でも着たいと思うだろう。管理しきれないほど大量の洋服を持つYuthananは、昔の洋服を掘り出すことはそう頻繁にはしないそうだ。しかし、このベストは購入してから5年ほど眠らせていた。
「フランスでも日本でも見つけることができなくて、たまたまカナダで買えたんだ。けれどフランスでは着ることができなかった。見たらわかると思うけど、本格的なミルスペックだからフランスだとかなり刺激的に捉えられるんだ。こういった部分はヨーロッパはセンシティブなんだ。ファッションで買ったのに着ることができないんだ。だから日本で本格的にカメラマンのキャリアをスタートしたときに使い始めたのさ」。
箱から出てきたこのスニーカーはまだ真新しい。「今日、初めて履くよ」と、今回の企画のためにわざわざ新品を下ろしてくれた。サービス精神も旺盛なYuthananはこのスニーカーに特別な思い入れがあるようだ。
「これは僕とのコラボなんだ。コラボと謳っていないし、シークレットだから巷で知ってる人はいないんだけどさ(笑)。80‘sのNIKEのスニーカーがモチーフなんだ。僕のSNS投稿内容を見たオレゴンのナイキタウンで働いている友人から『このモチーフ、使わせてくれないか?』って連絡がきたんだ。まさか自分の投稿がモチーフになるなんて思っていなかったから興奮したよ。答えはもちろん、Yes。今日までクローゼットにしまっていたけどせっかくの機会だから持ってきたんだ。履き心地?いいに決まってるさ!」
アイテムフォーカスのフィナーレはNEW BALANCE 990を型どったインセンスチャンバー。スニーカー好きの彼らしいアイテムをよく観察すると、ソールが擦れているし所々にシワもある。
「これは僕が履いていた990をモチーフにして友人のセラミックアーティストに作ってもらったんだ。渡したものをそのまま再現してもらったからディテールが面白いんだ。名古屋は瀬戸が近いだろ?その友人は名古屋に住んでいるから瀬戸で作ってもらったんだ。正真正銘の瀬戸物だよ。彼自身はロックでダークなアーティストだけど、これは僕に合わせて作ってくれたんだ。今はナイキのリフトで作ってもらっていて、次はアシックス、その次はパラブーツ…、その次は、なんだろうね(笑)」
自分のイメージするものを具現化する術を持っているYuthanan。パラブーツの次も楽しみだ。
―Yuthananの簡単な自己紹介と日本で活動している理由を教えてください
僕はフランス生まれで日本には4年前に来たんだ。母がタイ人だから小さい頃からアジアに興味があって、将来的には移り住んでみたいと思っていたんだよ。自分のルーツだからね。歳を重ねるにつれて自分を表現できる場所を求める気持ちが強くなっていったんだけど、それは生まれ育ったパリでは無いと感じ始めたんだ。
パリはメゾンのカルチャーが根付いているから個が表現できる隙間が無いのが悩みだった。だから自分を表現できる場所を探したんだ。その行き着いた先が東京だった、ってわけさ。東京は安全だし、自分が思っていることを自由に表現できるからとても気に入っているよ。
―Yutananの表現活動で様々な人から支持をされているインスタグラムでは洋服やアート、スニーカーなど様々なアイテムが紹介されいています。今回はワードローブ企画なのでワードローブに絞って質問します。どのくらいの量の洋服を持っていますか?
自宅のクローゼットはいっぱいだし、倉庫を持っているくらいだよ。だから数えきれないな。倉庫のクローゼットの扉を開けたら最後、ザザーっと雪崩のように洋服たちが落ちてくるからなかなか開けることもしないよ(笑)。
日本のクローゼットは僕には小さすぎるのかもしれないね。だから家のクローゼットは大好きなアイテム、帽子だけでいっぱいになってしまっているよ。ちなみにスニーカーは250足ほどだね。
―昔の洋服はまた着たりするんでしょうか?それとも処分したりしているんでしょうか?Yuthanan流断捨離方法があれば教えてください
おそらくみんなと変わらないんじゃ無いかな。海外のオンラインフリマアプリとかで売ったりしているよ。けれどアカウントはシークレットなんだ。雪崩が起きるほど倉庫にたくさん洋服はあるけれど、何があるかはしっかり覚えているよ。だからまた着ることもある。そんなことは稀だけどね。
―お気に入りの洋服のメンテナンス方法は?
実は特別なメンテナンスはしていないんだ。それにはある体験があってね。パリに住んでいたときに実は僕も同じようなことを”CASEY CASEY”のデザイナーに聞いたのさ。返答は『高級でいい服にシミがついたとしても気にしない。それが自分の歴史じゃないか』って。なんて素敵な考えなんだ、って思ったよ!それ以降は例えばラーメンのスープが飛んでも帰って洗濯機に入れるだけだよ(笑)
―ソーシャルメディアの時代にコロナ禍が重なり国内では洋服の購買行動に大きく変化が起きました。Yuthanannクローゼットの中身はその間に変わりましたか?
ほとんど変わっていないよ。僕は体が大きいから元々、日本のものはサイズが合わないことが多くて自分で理想にしているものを具現化するためにSillageを始めたわけだしね。けれどオンラインで買い物することは増えたかな。今はインスタグラムでも直接買い物することがイージーになったから、新しいブランドを見つけるのも楽しみの一つになっているよ。だからと言ってお店に行っていないわけではないよ。むしろお店に行くことは大好きさ!ショップスタッフのコーディネートを見るのが好きなんだ。
―最後に、オンラインでのファッションを楽しみ方を教えてください
【自分が好きなことをとことん楽しむ】ということさ。SNSの発信量が多いからよくインプットするためには何をしているかとか聞かれるんだけど、僕は特別なことは何もしていない。ただ自分が好きなことをやっているだけなんだ。オンラインが発達したことによって自分の考えを世間に伝えられる人が増えたと感じているよ。誰でもクリエイティブに物を売れる時代になってきたことはとてもポジティブなことだと思うんだ。ファッションは楽しむ物だと僕は思っている。これからも今までと変わらずSNSで自分を表現していきたいと思っているよ。
Yuthanan(ユタナン)
フランス・パリ出身。4年前に来日し、現在は東京在住。
FEATURE
2023.2.14
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH THiS MACHiNE KiLLS FASCiST T-SH
「THiS MACHiNE KiLLS FASCiST(この機械はファシストを死なせる)」フォークソングの父と呼ばれるWoody Guthrieが自らのギターに刻んでいる著名なメッセージだ。WoodyはBob Dylanが敬愛するアーティストのひとりで、反体制派としても知られている。そんな彼のメッセージをUREIのミキサーと共にプリントし、カルチャーをクロスオーバーさせるセンスには流石にシビれる。デザインギミックが秀逸な1枚だ。
m&m STAR T-SH
村上俊実が主宰する内装集団“M&M CUSTOM PERFORMANCE”。裏原を代表するショップ『NOWHERE』をはじめ、名だたるストリートブランドショップ、カフェなどの内装、家具デザインを手掛けている。このTシャツはアパレルライン“m&m”のもの。UNRIVALEDとのコラボレーションモデルなどは巷で出回っているが、READYMADEで販売されたこのTシャツはオリジナルの限定販売。滅多にお目にかかれない代物だ。
GOOD ENOUGH END RACISM 1991 T-SH
GOOD ENOUGHの象徴的なデザインのひとつと数えられるEND RACISM Tシャツ。近年ではInfinite Archivesとのコラボレーションで復刻されている。ディレクターの藤原ヒロシが海外で目の当たりにした警察の不当な行いがデザインソースになっている。ストレートに表現されていることからメッセージ性が強烈で、他のデザインと比較してもインパクトは群を抜く。発売から30年たった今でも無くならない、人類永遠のテーマだ。
ELECTRIC COTTAGE Shawn Stussy T-SH
Fragment Designの前身ブランドである“ELECTRIC COTTAGE”。ブランド設立前に藤原ヒロシが構えていた事務所はMacやターンテーブルなどのDJ機材など、当時としてはハイテクな機材に溢れていた。その事務所に来て中の様子を見たShawn Stussyが放った言葉が「ELECTRIC COTTAGE」。そのままブランド名に採用するところがまた、粋だ。象徴的なショーンフォントが使われていることからも両人の親交の深さが窺い知れる。
GOOD ENOUGH K2 SEXY DYNAMITE TOUR Staff T-SH
藤原ヒロシがプロデュースを務めていた伝説のアイドル、小泉今日子が1991年に回っていたSEXY DYNAMITE TOUR のスタッフTシャツ。もちろん非売品だ。当時、スタッフは多くいたのだろうがその割には現在でも球数はほとんど無く、滅多に市場に出回らない激レアものだ。裏原フリークやGOOD ENOUGHラバーはもちろんだが、キョンキョンファンも喉から手が出るほど欲しいことだろう。是非ともWORDROBE TREATMENTでご覧いただきたい。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
FEATURE
2022.12.26
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH Robert Indiana HOMMAGE T-SH
胸にプリントされた「GDEH」は、現代美術家・Robert Indianaが手がけた「LOVE」のオマージュモチーフ。2016年にMEDICOM TOYとのコラボレーションで復刻した「GDEH」ペーパーウェイトが記憶に新しいが、同モチーフのプリントTシャツは中古市場でもほとんど流通していないプレミアだ。ボディはHanesのBEEFY-Tで、初期のGOOD ENOUGHを象徴する織りネームが付属している。
KEITH HARING Skatebord T-SH
1986年、Keith Haringのグッズを販売する店舗『Pop Shop』がニューヨークにオープンした。その後、東京・青山にもPop Shopはオープンするのだが、このTシャツは1990年前後にニューヨークで発売されていたものだ。胸にプリントされているイラストはNew York City Skatebords,Inc.の依頼で描かれたスケートデザイン。このイラストがプリントされたデッキも実際に販売されていた。ちなみに、山梨の中村キース・ヘリング美術館では再現されたPop Shopを体験できる。
GOOD ENOUGH Record T-SH
GOOD ENOUGHのTシャツを色々と紹介してきたが、これは最も初期となるプリントTシャツ。当時はMacの普及がまだ進んでいない時代。PCに頼ることができず、Skate Thingが手作業の版下作りから制作したという、今では考えられない制作過程を経たアイテムだ。初期アイテムの象徴でもある五線譜ロゴが首後ろに、初期仕様の織りネームが左袖に配されている。所有者がかなり少なく、希少価値が高い逸品だ。
NIKE Jordan Jumpman T-SH
NIKEがMichael Jordanの才能に惚れ、初代エア・ジョーダンが発売されたのが1984年。その後、ジョーダン人気が海を渡り、日本に伝播して熱を帯びる90年代初頭より少し前に発売されていたのがこのJumpman Tシャツだ。NYで発売され、ショーツとのセットになっていたというこのTシャツはかなり珍しいJumpman単独のプリント。大抵は”JORDAN”や”AIR”の文字と共にプリントされているので、この単独プリントがどれほど珍しいかわかるだろう。
GOOD ENOUGH GDEH HEINOUSLY T-SH
1994年に発売されたSkate ThingイラストのTシャツ。復刻されるほどの人気を誇るが、復刻モデルとはデザインが異なるオリジナルパターンがこれだ。バックプリントの一部に「75」という数字が出てくるが、これはGOOD ENOUGHでよく使われている番号。アルファベット順で『G』が7番目、『E』が5番目なので、75は”G”OOD “E”NOUGHを指す。当時のファッション、アート、カルチャーではアメリカナイズドのものが多く、このイラストもFBIモチーフになっている。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
FEATURE
2022.11.4
『90s(ナインティーズ)』。バブル崩壊後の日本に訪れたサブカルチャー成熟の時代は、今も昔も若者が惹かれる魅惑のコンテンツだ。様々なオリジナルが生まれた90sはファッション、とかくストリートファッションと縁深い。90s Dreamではそんな90年代にフィーチャーしたファッションアイテムを紹介する。紹介したアイテムは東京・池尻大橋のWARDROBE TREATMENT(ワードローブトリートメント)に展示しているので、この機会にぜひご覧いただきたい。
Edit by DETZ MATSUDA
Photo by KOTO SATO
Text by HARUYUKI TANIMOTO
GOOD ENOUGH Circle G T-SH
ブランドの活動が終わっても人気が衰えず、むしろプレミアが付き入手困難になっている元祖裏原系ブランド・GOOD ENOUGH。首元のネームを見ると、ブランドタグの後ろにMADE IN U.S.A.のHanesタグが。そう、これは初期モデルの証。ブランドスタート当初はHanesのボディを使用したショートスリーブ、ロングスリーブのサークルロゴTシャツがリリースされている。背中のSKATE THINGのハンドイラストは2022年の今になっても色褪せない。
NIKE MICHAEL JORDAN×SPIKE LEE
Do you know T-SH
1991年にSpike Leeが手がけたエアジョーダンのCM。白黒の画作りとブラウン管を彷彿とさせるSEがレトロと呼ぶにふさわしいCMだが、このTシャツはそのSpike Leeとアメリカ航空宇宙研究所の教授とのやりとりがプリントされている。バックプリントの内容はその2人がJordanを見上げていることから、想像に難く無いだろう。1990年前後にLAのナイキタウンで販売されていたエアジョーダンのこのTシャツはフリーク垂涎の逸品だ。
A BATHING APE Beethoven T-SH
先日、BAPEから復刻モデルが発売されたので見たことがある人も多いかもしれない。発売当初から人気があったことの裏付けなのだが、これは独特なボディカラーのオリジナル。前述のGOOD ENOUGH同様、このTシャツも他社製ボディが使われている。U.S.A.メイドのボディにMade In JapanのBAPE 2代目タグがついているのはご愛嬌。実はコレ、マンガ「ピーナッツ」に登場するベートベンを崇拝するキャラクター・シュローダーをオマージュしている。
A BATHING APE APE SHALL NEVER KILL APE T-SH
胸に刻まれている「APE SHALL NEVER KILL APE」が首元の初代タグにも刺繍されている。ところでこのワード、猿の惑星が元ネタなのはご存知だろうか。NIGO®︎が猿の惑星に着想を得てスタートしたのがA BATHING APEなのだが、このセリフをモチーフにしたものがいくつかリリースされていることからBAPEにとって重要なワードであることを物語っている。刺繍にTINY PUNKSのTシャツの技法を用いていることも味わい深い。
BRUCE WEBER let’s get lost T-SH
ドラッグに溺れながらも復活を果たした後、原因不明の転落で人生の幕を下ろしたジャズミュージシャンでシンガーのチェットベイカー。彼の自伝的映画「Let’s Get Lost」はアカデミー賞にノミネートされるほどに。この映画の監督をしたのがそう、ブルースウェーバーだ。現在、様々なブランドで彼の作品のTシャツがリリースされているが、これはオリジナル。今や手に触れることさえ難しいTシャツをぜひWARDROBE TREATMENTで直に感じてもらいたい。
WARDROBE TREATMENT
https://aobadai.wardrobetreatment.jp/
究極のオーダーメイドクリーニングを実現するコンシェルジュストア。ワードローブトリートメントの旗艦店として目黒区青葉台に2018年4月にオープン。お客様がお持ちのアイテムへの愛着度を理解して、より最適な復元の提案ができるように洋服メンテナンスを熟知したコンシェルジュが直接お話を聞きながらカウンセリングを行うクリーニングストア。お客さまのお洋服1点1点のコンディションに合わせてオリジナルの洗浄工程を提案。日本随一を誇る特殊しみ抜き、それをささえる補色技術が好評を得ていることはもちろん60年以上の歴史を誇るプレスワーク、レザーアイテムのリペアなど各分野のスペシャリストが各工程を担当します。ワードローブトリートメントの洋服メンテナンスのこだわりを是非店頭で体現してください。
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