HIROSHI FUJIWARA

 

FEATURE

2022.10.29

7 MONCLER FRGMT HIROSHI FUJIWARA
今シーズンで6期目を迎える7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ。藤原ヒロシの世界観やストリートへの視点がミックスされたコレクションは、年を重ねるたびに人気を博してきた。2022-23シーズンでは、どんなアイテムが展開されるのか。シーズン毎に進化を遂げるそのアイテムに加え、藤原ヒロシの近況についても追ってみた。 Composition & Interview_Detz Matsuda
Photo_Yoshimi Seida [smartslider3 slider="2"] 【お問い合わせ】すべて、モンクレール ジャパン 0120-977-747
www.moncler.jp 「僕にとって、いつもテーマはモンクレール」 OUTSTANDING(以下、O)_今シーズンで6期目を迎えますが、デザインに向かう意識など何か変わった? HIROSHI FUJIWARA(以下、H)_いや特に変わってはいないかな。コロナ禍ではあったけど、いつものペースでやっている。 O_今期のテーマはどんなものなのでしょう。 H_インタビューで毎回その質問があるんだけど、僕にとっては常にモンクレールがテーマなのでダウンを生かしてどういうアイテムが出来るかを四六時中考えているような感じかな。 今回は、その中でスポーツに落とし込む方向でやってみた。ホッケーや野球っぽいロゴやアイテムなど。 O_スタジアムジャンパーなどはすごく象徴的なアイテムだよね。Tシャツにプリントされたサーカスのテントは? H_あれはスポーツとは関係ないんだけど、ちょっといいかなと思って。基本的には、モンクレールのダウンで何が出来るかなんだけど、アーカイブや定番のアイテムを見ながらね。 エベレストって名前の2000年代に人気があったモンクレールのダウンがあるんだけど、エべレスト2というモデルをコーデュロイで今回デザインさせてもらった。 O_そういう流行ったモデルがあったんだね。 H_うん。モンクレールの歴史に詳しい方なら知ってると思うけど、すごく人気があったモデルみたい。 O_これもよく聞かれる質問だと思うんだけど、ずばりモンクレールの魅力とは? H_やっぱり光沢のあるラケナイロンと上質の羽毛が使用できることじゃないかな。着ていて本当に着心地がいいし、上品なルックスが演出できる。 O_こちらのショートジャケットはレディースだよね。 H_そう。メンズもあるんだけどね。これはマヤって名前でカラコルムというモデルがベースになってる。フロントのスナップボタンが2列に配置されているからインナーによって調節して着こなせる。 来週(9月末)、ミラノでブランド創業70周年を記念したパーティーが開催されるから僕も行くんだけど、そこでは僕やリック・オウエンス、ファレルのデザインした新しいマヤ ジャケットの発表もあると思うよ。 O_最近はミラノへも頻繁に行ってる? H_そうだね。ほぼ月に1度は行っているかな。 「最近観た映画の中で面白かったのはNOPE」 O_さて、ここからは最近気になっているものなどについて聞きたいんだけど。 H_ジョーダン・ピール監督の「NOPE」は? 観たかな? O_いや、気になっているんだけど、まだ観てない。監督処女作の「GET OUT」が面白かったから、観たいとは思っているんだけど。 H_あれね、最初に観たときはイマイチかなと思っていたんだけど、他の人と話したり、いろんな記事を読んだりしていると後からジワジワ来て、今はめちゃ面白かったんじゃないかと思ってる。もう1回、観に行ってもいいぐらい。 O_「GET OUT」も後からいろいろと考えさせられる映画だったよね。イーライ・ロス監督の「ホステル」的な。 H_意外な展開だったよね、最後。今回の「NOPE」はメッセージがいっぱい詰まっている感じだった。 O_なるほど。 H_「NOPE」は、おそらく何年か前からあるんだろうけど、池袋のIMAXシアターで初めて観た。IMAXのレーザー/GT。途中で画角が変わるんだよね。基本的に、乗り物とか人間も横に動くから横位置の画面の方がいいんだろうけど、「NOPE」のように空を見上げるシーンが多い映画とかは、縦位置というか正方形に近い画角がいいよね。それは、とても新鮮でした。 最近(*編集部注/インタビューは9月中旬)、面白かったのは「NOPE」とNETFLIXの「KLEO」。「KLEO」はベルリンの壁崩壊の時代のスパイドラマ。 あと、あれは観た? NETFLIXのウッドストック・フェスティバルのドキュメンタリー(とんでもカオス!:ウッドストック1999)。1999年にもう1度ウッドストックをやるんだけど、暴動や火災が起きて最悪のフェスだったという話。 で、僕が思ったのは60年代はファッションもそういった音楽もマイノリティーで、その時代の音楽やファッションを好む人はちょっとインテリというかスマートな人々たちだったわけで、そういう人たちが多く来たフェスなら統制もとれたんだろうけど、今だと分け隔てなく様々な人が集まるよね。サブカルチャーの知識とかインテリジェンスなど持ち合わせてない人も大勢来ると成り立たないのかなって。 60年代や70年代はフェスに行くことがもっとカッコ良かったり、インテリだったりしたけど、今は一般的なものになっているよね。どっちが良い悪いじゃなくて捉え方が違うというかファッションや音楽の在り方が違う。それをすごく感じてる。 O_音楽活動の方はどう? H_今、レコーディングも終わってTD(トラックダウン)の途中かな。音楽もね、なかなか売り方が難しい時代だよね。配信で売るとレコード会社の利益がうまく出せなかったりとか。 O_なるほどね。でも、出来上がるのを楽しみに待ってます。ライブを演る予定とかはない? H_今のところ、ないね。さっき言ったようにミラノに毎月行ってるからね。 O_ファッションシーンは? 最近だとヴィンテージブームとか言われているけど。 H_周りの人たちは、そういう風に言うけど本当にそうなのか、あんまりしっくりこない。リーバイスの古いものも、すごく値段が上がっていると言われているけど、実際に履いている人はあんまり見かけないしね。とはいえ、他にも流行みたいなものもないよね。 ブランド物やスニーカーも好きな人たちは買っているのだろうけど、すごくヒートアップしている感じはないよね。今、円安だから日本から新しいものが外国に出て行くチャンスはあると思うから、そういうものを若い人が作ってくれたらいいのになとは思うけど。

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